受肉ー「フィード・カテキズム」シリーズ4サンプル

イエスが完全に神であったのがなぜ、重要なのか？

神だけが人類を罪の力から救い出し、被造物を堕落の呪いから回復させることができる。

あなたが紀元後30年のナザレで、とある埃（ほこり）っぽい通りにいて、イエスのたとえ話を聞いたとしたら、イエスは造詣（ぞうけい）の深い人だと思うかもしれない。しかし、イエスが人間かどうかを疑うことは夢にも思わなかっただろう。人間であることは明らかだった。何しろ、イエスはあなたの目の前にいたのだから。

しかしイエスがまた、完全に神でもあることを信じるには、イエスが食べたり、寝たり、疲れたりするのを見ると、「とても」困難であったはずだ。結局のところ、イエスが完全に人であり、完全な神「でもある」ということは、どうやったら理解できるのだろうか？

じつは、イエスが完全に神であった「こと」だけではなく、「なぜ」それが重要なのかを理解するのが大切だ。

その理由はこうだ。イエスが完全に神でない限り、神を完全に現わすことはできないし、人類を完全に救うこともできない。そして、神だけが神自身を現わすことができ、神だけが人類を救える。全く罪のない者だけが、人間の罪に対するすべての罰を、一度きりで完全に引き受けることができるのだ。

今日、聖書を読みながら、どのようにイエスが神を現わし、どのように人類を救うために来られたかに注目してみよう。