箴言から学ぶ ― デイブ・ラムジーのお金に賢くなる方法サンプル

1日目　自分の資産を把握する

仮に、あなたが「You, Inc.」という会社を設立し、入出金の一切を管理することになったとします。今のあなたのお金の管理の仕方で会社のお金を扱ったら――自分自身をクビにしたくなりませんか？

ギクッ！ 厳しい質問ですよね。でも、考える価値は大いにあります。というのも、あなたには本当に大切なお金の管理が任されているからです。たとえ大企業のCFO（最高財務責任者）ではなくても、あなたはもっと重要な役割──神に任されたお金の管理者なのです！

では、「You, Inc.」を安定した経営状態に保つにはどうすればよいのでしょう？ まずは、自分の資産をしっかり把握することです！

お金は流動的で、常に動いています。どこかからどこかへと流れ、止まることがありません。だからこそ管理は難しいですが、それでもきちんとコントロールする必要があります。なぜなら、お金はいつだって、管理しない人から、管理している人のもとへと流れていくからです。金銭管理において最も大切なのは、自分にどれだけの資産があり、それをどう使っているかを把握することです。

箴言27章23節は「あなたの羊の状態をよく知り……」と語っています。古代では、羊や牛こそが貨幣であり、富の基準であり、家族にとっての遺産の土台でした。富を築こうとする人々は、自分が何をどれだけ持っているかをしっかり把握していたのです。

これは今でも変わりません。経済的に平安を得たいなら、まずは自分の資産を管理する方法を学びましょう。毎月初めに紙とペンでゼロベース予算を立て、借金を返し、「もしものとき」に備えて3〜6カ月分の緊急予備資金をためる。そして将来に備えて、今すぐ貯蓄と投資を始めるのです。

お金はサラブレッドのようなもの。しっかり調教すれば、地上でもまれな力と美しさを発揮します。でも、放っておけば制御不能になり、あなたの人生に危険をもたらすかもしれません。

「あなたの羊の状態をよく知り、あなたの群れに心をとめよ。」──あなたがお金を管理しなければ、金欠があなたを管理するようになります！