箴言から学ぶ ― デイブ・ラムジーのお金に賢くなる方法サンプル

5日目 ガゼルの真剣さ!
ガゼルについて、これまで深く考えたことはありませんでした。ある日、神との静かな時間の中で箴言6章を読んだとき、その名前が目にとまったのです(※日本語訳の聖書ではガゼルは「かもしか」や「鹿」と訳されていることがあります)。
もちろん、聖書の中で借金に関する言葉にはつい注目してしまいます。もし借金から抜け出す方法が示されているなら、その秘訣を知りたいと思うのは当然です。でも、そこに登場したのが「ガゼル」だったのには正直戸惑いました。
霊的な深い教えを期待していたのに、与えられたのは動物のたとえだったからです。
神は、もう少し助けが必要だとお分かりになっていたのかもしれません。その日のうちに、野生動物のドキュメンタリー番組を観ていたら、なんとガゼルが登場したのです! もちろん、それだけで終わるわけはなく──間もなくチーターが獲物を探して現れました。その瞬間、「これだ」と思いました。
チーターが草原に姿を現すと、ガゼルたちは一斉に四方八方へ逃げ出しました。チーターのような世界最速の陸上動物にはスピードで勝てなくても、ガゼルは全力でジグザグに走り回り、体力を消耗させて逃げ切るのです。まさにその場面が映し出されていました。
実際、チーターの狩りが成功するのは19回に1回程度とのこと。ガゼルは「生き延びるためにできることは何でもする」という集中力を持っているからこそ、逃げ切れるのです。それこそが、私が言うところの「真剣さ」です!
このドキュメンタリーを通して、箴言6章5節にある「ガゼルのように逃れよ」という言葉の意味が、ぐっと現実味をもって迫ってきました。借金に打ち勝つには、本気の真剣さが必要なのです。一生懸命に働き、生き残るために闘い、命がけで逃げるように借金と向き合う。これが唯一の道です!
なんとなく過ごしていても、借金から自然に抜け出すことはありません。気づいたらなくなっていた──なんてことも絶対にありません。抜け出したいなら、目標を定めて「ガゼルの真剣さ」で借金に立ち向かうしかないのです!
この読書プランについて

デイブ・ラムジーはお金とビジネスの専門家として、アメリカで厚い信頼を寄せられています。デイブは30歳で破産した後、神が教える方法でお金の使い方を学び始めました。現在は教育に貢献し、人々が惜しみなく与える人生を送り、後世に遺産を残せるよう賢明な金銭管理の方法を教えています。
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