箴言から学ぶ ― デイブ・ラムジーのお金に賢くなる方法サンプル

8日目 遺産を残す
子どもたちが十代の頃のこと。ある日、娘が「ラムジー家の子でいるのはほんと大変!」とぼやいてきました。自分のお金で車を買わされるし、口座の管理も学ばないといけない──そんなことをしてる友達はいない、というのです。
「うちは厳しすぎる」とも言われました。
たしかに、こちらも多くのことを期待していました。シャロンとともに、子どもたちに「与える」「貯める」「使う」という聖書的なお金の原則をしっかり教えようと努めてきたのは、意地悪をしたいからではありません。富を、子どもたちにとっての呪いではなく、祝福にしたかったからです。
人間は誰でも、100%の確率で死にます。これは冗談ではなく、間違いない事実です。地上で過ごせる時間には限りがあり、それは自分たち夫婦にも当てはまります。そしていつかは、これまで築いてきたものすべてを、3人の子どもたちが引き継ぐ日が来ます。
そんなときに渡す相続が、人生を大きく祝福するものになるか、それとも取り返しのつかない破滅の種になるか──その違いを決めるのは、今この瞬間、親が何を教えるかにかかっています。
そのことを教えてくれるのが、箴言13章22節です。信仰者として、与えられた富を通して世に良い影響を与えるよう召されていますが、同時に「次の世代のために遺産を残すこと」も求められています。その「遺産」とは、お金そのものだけでなく、それをどう管理するかという人格──つまり、聖書的なお金の扱い方を実践する力のことです。
もし子どもがいるなら、あなたにも「遺産を残す責任」があります。遺言書をきちんと準備していますか? 財産の分け方だけでなく、たとえば未成年の親権や延命措置の希望、臓器提供の意思など、人生の終わりに関する大切な判断を、事前に明確にしておくことが必要です。
そして、子どもにお金の管理を教えていないなら、年齢に関係なく、今から始めるべきです。最良の「財産」とは、賢く、責任を持ってお金を管理できる世代を育てることにほかなりません。
聖書
この読書プランについて

デイブ・ラムジーはお金とビジネスの専門家として、アメリカで厚い信頼を寄せられています。デイブは30歳で破産した後、神が教える方法でお金の使い方を学び始めました。現在は教育に貢献し、人々が惜しみなく与える人生を送り、後世に遺産を残せるよう賢明な金銭管理の方法を教えています。
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