違いを生きる子どもと共に ― 揺れる毎日に寄り添う希望のガイドサンプル

自分の言葉で訴える
ときには、叫びたくなったり、泣きたくなったり、怒りがこみ上げたりすることがあるかもしれません(全部いっぺんに、ということも)。一方で、自分が信じられないほど祝福されていて、神が与えてくださった恵みや、ここまで導いてくださった道のりに、感謝があふれることもあるでしょう。
どちらのときでも、ぴったりの言葉を見つけるのは難しいものです。家族が必要としている助けをどう求めればいいのか? 子どもが受け入れられるようにするには、どのように訴えればよいのか? 求めていない助言に対して、どうやって忍耐をもって応じることができるのか? あるいは順調なときには、自分の経験を他の人のためにどう用いることができるか? 神や周囲の支えに、どのように感謝を表せばよいのか? と悩むこともあるかもしれません。
ここでは、そうした場面においてあなたが語ることができる3つの方法を紹介します。
- 助けと知恵を求める。
感情や思い、喜びや葛藤は、信頼できる友人、家族、助言者、カウンセラー、医師などに分かち合いましょう。助けを求めるのは簡単ではないかもしれませんが、誰にでも、時に導きが必要です。あなたに寄り添ってくれる人を見つけましょう。教会で小さなグループを立ち上げたり、つながりのあるSNSのグループに参加したりしてみましょう。私たちは一人で歩むように造られてはいません。だからこそ、互いに支え合う関係が必要なのです。 - 子どもと家族の代弁者となる。
学校からまた連絡がありましたが、どうやら子どもの個別の配慮が守られていないようです。劇場に聴覚障がいの子の対応について尋ねたら、返ってきたのは車いすスロープの話。「えっ?」となる場面もあります。サポート担当者が来なかった日、教会側に代替手段がなかったこともあるかもしれません。怒ったり、あきらめたくなったりするのは自然な反応です。しかし、そのときこそ、主に信頼し、穏やかに、そして力強く語るときです。深呼吸して、一度気持ちを整え、改めて訴えましょう。必要であれば、何度でも。 - 命を語る。
あなたの歩み、子どもの歩み、家族の歩み、それぞれが美しく、かけがえのないものです。日々の中でさまざまな試練や喜びがあるでしょう。その中にあっても、美しさを見いだし、恵みを記録していくことを忘れないでください。
この読書プランの中で日記をつけてきた方もいるかもしれません。これからも続けてみてください。親として成長したことや、家族で乗り越えた節目を記録しましょう。誰かが示してくれた小さな親切も書き残してみましょう。きっと記録しておいてよかったと思えるときが来ます。つらいときに振り返れば、励ましになるでしょう。周囲が冷たく感じられるときにも、必ず訪れる「春」を思い出させてくれるはずです。そして神の真実と恵みを必要としている誰かに伝える助けとなるでしょう。
この読書プランを通して、私たちがあなたの歩みに寄り添えたことに感謝します。私たちは、あなたがどんな場所でこの旅をしているのかを知ることはできませんが、あなたがこの計画を通して心を開いてくださったことを光栄に思います。違いのある、あるいは障がいのある子どもの親としての召しは、決して易しいものではないかもしれません。しかし、確かに、それは尊く、価値ある道です。神があなたに託されたこの美しい場所で、主の平安、慰め、そして立ち上がる力があなたに豊かに与えられますように。
日記をつけてみましょう。最初に書いた日記を読み返してみてください。神はあなたが必要としていた場所で出会ってくださいましたか? それとも、あなた自身が気づいていなかった深い渇きの中に来てくださいましたか? どちらにしても、主に感謝をささげましょう。
この読書プランについて

この読書プランは、障がいや違いを持つ、あるいはさまざまな面で特別な支援を必要とする子どもを育てている親のためのガイドです。今あなたがどのような状況にあっても、大丈夫です。同じような経験を持つ親たちの声や、支援者たちの言葉に耳を傾けながら、心の整理をし、困難に立ち向かい、そして特別な子育ての中にある喜びや勝利を味わう方法を見つけていきましょう。
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