違いを生きる子どもと共に ― 揺れる毎日に寄り添う希望のガイドサンプル

My Child’s Different: Support for the Ups & Downs

8日中 4日

今日は、アリス・トーマスさんを紹介します。稀な遺伝性疾患のある、イルカとスーパーマンが大好きな息子さんがいます。

神さまに怒りを感じたときは?

私と夫は、新生児科の医師から「生まれてくる赤ちゃんに障がいがある可能性が高い」と告げられ、言葉を失い、その場に座り込んでしまいました。私は手に持っていた超音波写真を見つめながら、医師の言う「マーカー」を探していました。動揺とショックで気力を失い、診察室を後にした私は、神さまに見捨てられたような、恥をかかされたような思いに包まれました。つまり――神さまに対して怒っていたのです。

あの診断から22年が経った今も、そのときに押し寄せた感情の波ははっきりと覚えています。あの言葉は、私たちの未来を一変させました。悲しみ、失望、そして打ちのめされるような思い――そのすべてが、やがて怒りへと変わっていったのです。

怒りは、障がいや問題、挫折の裏にひそむ根本的な感情です。そして、私たちをのみ込もうと機会をうかがっています。そのままにしておくと、怒りは心の中でふくらみ、喜びや希望、平和、愛までもむしばんでしまいます。まるで感染症のように、私たちの魂に重くのしかかってきます。

しかし、私はその怒りに打ち倒されることなく、主に目を向け直す方法を学びました。それはとてもシンプルな三つのステップ――問いかける感情をゆだねる信頼を再確認する――です。

次に神さまに怒りを感じたとき、この三つのステップを試してみてください。

1.問いかける。怒りの背後には、恐れや悲しみといった、より深い感情が隠れているものです。まずはこう問いかけてみましょう。「私はなぜ怒っているのか?」「本当に神さまに怒っているのか?」「神さまに何を期待していたのか?」と。これはちょうど、傷口の汚れを洗い流して、癒やしを受ける準備をするようなものです。

2.感情をゆだねる。私は書くことで気持ちを神さまに差し出します。言葉がまとまらなくてもかまいません。神さまに怒りを吐き出すことは、偽りのない自分を差し出すことです。神さまはすべてをご存じなので、飾らずにありのままをゆだねてよいのです。

3.信頼を再確認する。感情をゆだねたあとは、静かにこう問いかけてみてください。「私は、それでもなお、神さまを信頼しているだろうか?」と。最終的に重要なのは、神さまが何をされたか、されなかったかではありません。私たちが主を信頼し、望みを置いているかどうかです。

私は祈りの中で信頼を言葉にします。自分の恐れや不安を正直に認めたうえで、こう告白するのです。「それでも、私はあなたを信じます」と。これは、心の重荷を主にゆだね、魂に休みを得るための、希望の扉を開く合言葉です。

私が感情を吐き出したあとによく祈ることばを、ここに紹介します。

「父なる神さま、この先どうなるのかわからず不安ですが、あなたが共にいてくださることを信じます。この道は自分で選んだものではありませんが、あなたの思いは私の思いよりも高く、あなたの道は私の道よりも優れていることを信じます。障がいのある子どもの親としての歩みに圧倒され、自信が持てないこともありますが、必要なときに必要な知恵を与えてくださることを信じます。あなたがこの子のうちに始められた良いわざを、やがて成し遂げてくださることを信じます。

問いかけ、感情をゆだね、信頼を再確認する――この歩みを通して、私はあの怒りに凍りついていた心を少しずつ解かしてもらいました。そして今も、苦しいときには「それでも、私はあなたを信じます」ということばが、私の魂を支えてくれています。この言葉は、私の目を状況から離し、イエスにしっかりと向けさせてくれるのです。

日記をつけましょう。「それでも、私はあなたを信じます、神さま」を使って、自分だけの祈りを書いてみましょう。

この読書プランについて

My Child’s Different: Support for the Ups & Downs

この読書プランは、障がいや違いを持つ、あるいはさまざまな面で特別な支援を必要とする子どもを育てている親のためのガイドです。今あなたがどのような状況にあっても、大丈夫です。同じような経験を持つ親たちの声や、支援者たちの言葉に耳を傾けながら、心の整理をし、困難に立ち向かい、そして特別な子育ての中にある喜びや勝利を味わう方法を見つけていきましょう。

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この読書プランを提供してくださった Life.Church に感謝します。詳細はこちらのウェブサイトからご覧ください。 https://www.life.church/