違いを生きる子どもと共に ― 揺れる毎日に寄り添う希望のガイドサンプル

今日から5日間、特別な支援が必要な子どもを育てている親たちの声を紹介していきます。他の親たちの言葉を通して、主があなたの心に語りかけ、励ましと力を与えてくださることを願っています。もしかすると、その言葉に自分自身の姿を重ねることができるかもしれません。あなたは、この道のりを一人で歩んでいるのではありません。
今日は、アシュリー・アームストロングさんのストーリーをご紹介します。車いすで前輪あげする息子のフィン君を応援している姿をよく見かけます。
夏がやってくる
自分を見失ったことはありますか? 神さまがご自身のかたちに造ってくださった大切な存在であることを、ふと忘れてしまうような経験です。私には、そういうときが何度もありました。最初は大学生の頃。次は、第一子を妊娠していたときの、暗く長い季節でした。
ある日、授業で出会ったアルベール・カミュの言葉が、私の心に灯をともしました。「厳しい冬のさなか、私はついに、自分の中に揺るがない夏があることを知った。」その頃の私は、自分の内側がまるで凍りついているかのようでした。悲しみ、怒り、拒絶の痛みでいっぱいで、見えない恐れにおびえていたのです。
しかし主は、私のうちにご自身のいのちの息吹を吹き込んでくださり、氷のように閉ざされていた心をやわらかくしてくださいました。主は私の目を開いて、まわりの人々の傷や痛みにも気づかせてくださり、「わたしはあなたの避け所、力である」と語ってくださいました。
その後、私は夫となる人と出会い、結婚し、赤ちゃんを授かるという喜びに満たされました。しかしその妊娠中、思いがけない合併症が起き、検査で息子の頭蓋骨が大きすぎると知らされました。息子は二分脊椎症と診断され、「歩くことは難しいだろう」と医師に言われました。私と夫は深く打ちのめされ、夜ごと涙を流しました。健康な子どもを持つ友人さえ、うらやましくてたまりませんでした。
私たちはまたしても「冬」の中に投げ込まれたのです。長く冷たい苦しみの季節。しかし、主はそのただ中でも私たちを慰めてくださいました。涙の中でも、「あなたのことを心にかけているよ」と、主がそっと語りかけてくださったのです。
息子の目を見たとき、私は神さまの愛と忠実さをそこに見いだしました。そして再び、「夏」が私のもとにやってきました。息子は日々努力し、自分の体と向き合いながら、主から与えられた命を喜び、感謝しています。看護師や医師、セラピスト、教師、そして家族の支えは、夏の陽のように私たちを照らし、温めてくれます。
私たちが受けたこの慰めは、いつか他の誰かを慰めるための備えでもあるのだと、今では思えます。あなたもきっと、やがて自分の中に咲いた花を、冬の中にいる誰かに分け与える日がくるでしょう。
心が冷え込む日々を乗り越えるためのヒント
- み言葉に親しみましょう。聖書を読む時間を大切にし、主の語りかけに耳を傾けてください。
- 必要ならカウンセリングを受けましょう。心の痛みに寄り添ってくれる助けを求めることは、決して弱さではありません。
- 主から与えられた賜物を生かして、喜びを育みましょう。敵は喜びを奪おうとしますが、主は私たちにいのちと力を与えてくださいます。
- 誰かを慰めることに目を向けましょう。教会や地域でのボランティアは、視野を広げ、主の働きに参加する機会となります。
たとえ今が冬のように感じられても、どうか知っていてください。どんな季節も永遠には続きません。主の慰めは尽きることなく、夏はやがて訪れます。
日記をつけましょう。あなたは今、どんな季節の中にいますか? 主の光を見つけるために、今日どんな一歩を踏み出せるでしょうか?
この読書プランについて

この読書プランは、障がいや違いを持つ、あるいはさまざまな面で特別な支援を必要とする子どもを育てている親のためのガイドです。今あなたがどのような状況にあっても、大丈夫です。同じような経験を持つ親たちの声や、支援者たちの言葉に耳を傾けながら、心の整理をし、困難に立ち向かい、そして特別な子育ての中にある喜びや勝利を味わう方法を見つけていきましょう。
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