祈りを教えてくださいSample

コミュニケーションを妨げるもの 失望に対する恐れ 私たちが祈りをためらう原因の一つは恐れです。正直、私は失望することが怖いです。心の底から出て来る正直な祈りとは、心を開くこと、気持ちを伝えること、リスクを恐れないこと、自分がいつも世の中に見せている鎧で覆われた姿ではなく、自分の弱い部分をさらけ出すことです。 ある時、預言者エリシャのとりなしの祈りによって、年老いた女性に長い間待ち望んでいた息子が与えられました。彼女は心の底から子どもが欲しいと思っていました。母親になることこそ、彼女の魂の悦びでした。その男の子は成長しましたが、病気になり、母親の腕の中で死んでしまいました。ショックのあまり初めは何も言えなかったその女性は、酷い苦しみの中でこう叫びました。「やっぱり…！」そして魂の痛みから、「私があなたさまに子どもを求めたでしょうか。この私にそんな気休めを言わないでくださいと申し上げたではありませんか。」とエリシャに言いました（第二列王記　4章28節）。エリシャはその子を生き返らせてくださるように主に祈りました。主はエリシャの祈りを聞き、生き返らせてくださったので、エリシャはその子を母親の手に喜んで戻しました。 私にはこの母親の恐れがよく分かります。多分、あなたも分かるでしょう。私たちは必要だったり、欲しくて仕方ないものがあっても、その望みを叶えてもらえないのではと思い込んで、神様にお願いすらしないことがあるかもしれません。 このエリシャの素晴らしい宣教は、祈りに対する決定権はいつも神にあること、そして神の決定は祝福か、慈しみか、勝利のどれかであることを、私たちが信じる手助けになります。どうか、あなたも心を開くことを恐れないでください。心を開いて痛みを感じることがあったとしても、それはもっと大きな喜びに至る道筋となるからです。