喪失と獲得サンプル

Loss vs. Gain

3日中 1日

損失と獲得

このシリーズでは、私たちを打ち砕くような人生の出来事――試練、失敗、苦しみ――について、そして神がその破れの中でどのように私たちを強めてくださるかを見てきました。これからの3回のデボーションでは、「失うこと」に焦点を当てます。個人的な喪失も、物質的な損失も含めてです。しかし、まず最初に聖書全体を貫く大切な真理を確認しましょう。それは「失うことの中にこそ、真の獲得がある」ということです。

フィリピの教会に向けて、かつて自分が拠り所としていたものを語るパウロ。彼の血筋は申し分のないものでした。名門の家系に生まれ、イスラエルの中でも選ばれた部族の出身で、「ヘブル人の中のヘブル人」でした。これらはすべて、パウロ自身が努力して手に入れたものではありません。生まれながらに与えられていたものだったのです。

さらにパウロは、自分の行いについても誇りを持っていました。最も優秀なファリサイ派の一員として、律法においては誰にも負けませんでした。教会を迫害することにおいても徹底していました(当時は、それが正しいことだと信じていたのです)。自分こそが正しく、律法に照らして申し分のない人間だと信じていたのです。こうした血筋と実績こそが支えであり、人生を突き動かす原動力だったのです。

ところが、そんなパウロが驚くべきことを語ります。「私にとって得であったこれらのものを、キリストのゆえに損と思うようになりました」と。つまり、彼は人間的にはすべてを持っていたにもかかわらず、ただ一つ本当に大切なもの――イエス・キリスト――を持っていなかったのです。

パウロはさらに踏み込んで、「キリストを知ることのすばらしさのゆえに、すべてのものを損と思っています」と語ります。そしてついには、この真理を完全にひっくり返すような告白をします。すべてを損と「思う」だけでなく、キリストを得るために、実際にすべてのもの(権力、地位、名声、富)を「失った」と言うのです。つまりパウロは「キリストのためにすべてを損と思い、そして実際にそのすべてを失った」のです。

これを簡潔に表現するなら、パウロはこう言っているのです。「すべてを持っていてもキリストを知らなければ、それは損失。すべてを失ってもキリストを知っていれば、それは獲得」と。

あなたは何に信頼を置き、何に自信を持っているでしょうか? キリストを得るために、あなたは何を失う覚悟がありますか?

聖書が語る真理は、失うことのただ中にこそ、獲得があるということ。あなたが失ったものは、あなたにイエス・キリストをもたらしてくれます。もし今あなたが持っているものが、キリストを深く知ることの妨げになっているとしたら、それを手放すことができるでしょうか? パウロの目指したもの――それは、ただキリストを知ることでした。
その願いは、あなたの願いと重なるでしょうか。

この読書プランについて

Loss vs. Gain

何かを失い、心に痛みを覚えたことはありませんか? 個人的な喪失、あるいは物質的な喪失により、深く苦しんだことはありませんか? これほどの喪失は、私たちを打ち砕き、粉々にしてしまうことがあります。けれども、神はそんな喪失のただ中で私たちに出会ってくださり、砕かれた私たちを再び立ち上がらせてくださいます。実際に、神を求めるならば、神は喪失の中にあっても、惜しみなく、驚くほど豊かに備えてくださいます。神は、喪失のときにあって、あなたが必要とするものを的確に与えてくださるのです。

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この読書プランを提供してくださったGrace School of Theologyに感謝します。詳細は次のウェブサイトをご覧ください。 http://www.gsot.edu