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ヒーローたち

31日中 15日

4.克服 マルコ 新約聖書でマルコの名前が出てくる経緯は、あまり褒められたものではありません。マルコという名前を持つ人は、時々自分がこの名前でなかったらいいのにと思うこともあるかもしれません。新約聖書のマルコという名前を持つ人は、おそらくゲッセマネの園にいた下着を着ていなかった男でしょう。マルコは神殿の衛兵たちに捕まりそうになったときに上着をつかまれ、そのまま上着を彼らの手に残したまま、裸で逃げました(マルコの福音書 14章51,52節を参照)。 さらに悪いことに、マルコはパウロの最初の伝道旅行についていきましたが、良い仕事ができませんでした。「ところが、バルナバは、マルコとも呼ばれるヨハネもいっしょに連れて行くつもりであった。しかしパウロは、パンフリヤで一行から離れてしまい、仕事のために同行しなかったような者はいっしょに連れて行かないほうがよいと考えた」(使徒の働き 15章37,38節)。 そういう訳で、マルコは逃亡者であり、一行を見捨てた者だったのです。しかし彼は成長し、変わりました。信仰において成長するにつれ、忍耐力と霊的なスタミナという面でも成長しました。使徒ペテロは、第一ペテロの手紙5章13節の中で「私の子マルコ」という言い方をするほど彼の仕事を高く評価しました。多くの学者たちは、ペテロがイエス・キリストについて記すための情報を提供し、それを元にしてマルコが新約聖書の2番目の書巻を書いたのではないか、と考えています。 この「マルコとも呼ばれるヨハネ」について私が一番気に入っているのは、自分の過去の失敗や破綻を後々まで引きずらなかったことです。神がまだ彼を役立てようとなさったとき、マルコはその要求に答えました。神のめぐみが、彼をもう一度働くように助けたのです。マルコの例は、私とあなたが信じている神が、過去ではなく、私たちの未来に興味を持っておられるということを思い出させてくれます。
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この読書プランについて

ヒーローたち

この読み物シリーズでは、聖書に登場する数々の英雄のうち、ジェスキ牧師のお気に入りの人物を紹介しています。聖書には粗野で、人生に苦労している人々が神の役に立った話などが書かれています。こうした人たちの実例を知るのは、よい学びの機会となるでしょう。

この読書プランを提供して下さったTime Of Graceに感謝します。出版元についての詳細は以下のリンクからご覧いただけます。:www.timeofgrace.org

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