ヒーローたちサンプル

４.克服 ヤコブの息子ヨセフ テレビや映画では、たいてい結婚していない二人の性的興奮を描いています。「恋に落ちる」というのは、欲求の制御が効かないのでとても興奮するものです。私たちは、恋に落ちると、その欲求に従うことしかできません。そして「コントロールが効かない」性に関するテーマは映画の題材にしやすいのです。 創世記 39章は、ある召使の男の信じられない程素晴らしい話を伝えています。彼は、自分に惚れ込んでいた裕福で美しい既婚女性と、手早く性交渉を持てる状況にありました。それでも、その魅惑的な誘いを断った程、自分の欲求を抑えられたという話です。「しかもヨセフは体格も良く、美男子であった。これらのことの後、主人の妻はヨセフに目をつけて、『私と寝ておくれ。』と言った。しかし、彼は拒んで主人の妻に言った。『ご覧ください。私の主人は、家の中のことは何でも私に任せ、気を使わず、全財産を私の手にゆだねられました。ご主人は、この家の中では私より大きな権威をふるおうとはされず、あなた以外には、何も私に差し止めてはおられません。あなたがご主人の奥さまだからです。どうして、そのような大きな悪事をして、私は神に罪を犯すことができましょうか』」（創世記 39章 6-9節）。 この性的に乱れた文化の中で、私たちは次のようなメッセージを浴びせられます。「無駄な抵抗をするな。気にせずやってしまえ。結果なんて気にするな。」ヨセフはまさに誘惑に抵抗できることを示した英雄です。「Yes, we can! 私たちにはできます！」もしこの世界に姦淫の罪がなかったらどんなに違う世の中になっていたでしょう。姦淫がもたらした害を考えてみてください。父親のいない子ども達、離婚、性病、中絶の蔓延などです。 結婚している夫婦の間にある性的な愛の営みの中でこそ、心は満たされ、罪悪感から自由でいられるのです。あなたはそれを信じますか。