祈りを教えてくださいExemple

コミュニケーションを妨げるもの

罪悪感

私が小さい頃に飼っていた犬が、人と目を合わせないように家の中をこそこそ歩き回る時、大抵は居間で「何か」が起きていることを私や家族はよく知っていました。誰かに対して悪い事をしてしまったと思う事は、その人との親しい会話の妨げになります。罪悪感にさいなまれ、その人の前から逃げたくなってしまうのです。最初の夫婦であるアダムとエバは神が禁じた実を食べた後に、エデンの園で神の「足音」を聞いて、茂みに隠れました。告白しないために、神の御前で赦されていない罪がある時、私たちに起こる最初の災難は、祈りたくなくなる気持ちが起こることです。

ここで、神による無条件の赦しの素晴らしさが際立ちます。神と私たちの親しい関係は、私たちの行いや態度にではなく、神の恵みに、つまり私たちを無条件で愛し、赦すという神の決定に基づいています。イエスは、霊的に素晴らしい人間を賞賛するためにこの世にやって来られたのではありません。私たちのように罪深く、罪悪感に苦しめられている愚かな人間を救うために来られたのです。イエスはある時こう言いました。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」（マタイの福音書11章28節）。

自分の欠点に気付く時、良心に責められて苦しい時、祈る資格がないと感じる時、そんな時こそ、イエスが命をささげて、あなたのために既に獲得した赦しを求めて祈るために最適なタイミングです。神の恵みはあなたの罪よりも大きいのです。悔いて砕かれた心を、神がさげすむことはありません（詩篇51篇17節）。事実、砕かれた心を元気にし、安らぎのない心に安らぎを与えることが神固有の特性です。