出エジプト記 1
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エジプトに住むヤコブの家族
1ヤコブがエジプトに向かった時、彼の家族(イスラエルの子たち)も一緒についてきた。【創世記32:28でヤコブの名前はイスラエルとなり、同一人物である】 その子供たちの名は 2ルベン、シメオン、レビ、ユダ 3イッサカル、ゼブルン、ベニヤミン 4ダン、ナフタリ、ガド、アシェル。 5ヨセフはすでにエジプトで暮らしていたため、エジプトについてきたのは約70人の子孫たちであった。
6やがてヨセフも、ヨセフの兄弟たちの世代もみんな死んでしまった。 7だがイスラエル人の間ではベビーブームをむかえ、エジプトにいるイスラエル人の数は数えきれない程でむしろエジプト中を埋め尽くしていた。
イスラエル人にやって来た困難
8数年後、ヨセフについてまったく知らない新しい王がエジプトを支配し始めた。 9王は人々に告げた。
「イスラエル人を見ろ!私たちよりも多くなり、強大となっている。 10今のうちに手を打たなければ、我々はやられてしまうだろう。もしこの地で戦いが起きれば、彼らはこの地から逃げるために、きっと敵側につき参戦するに違いない」
11そのため、王はイスラエル人に重労働を課せ、彼らの行動を制御させると、奴隷扱いに慣れたエジプト人にその担当を任せた。彼らイスラエル人にはファラオ軍の駐屯地を建設するため、ピトムの都市とラメセスの都市を建設させた。 12だが、どんなにイスラエル人に強制労働をさせても、各地方でイスラエルの人口は増える一方。エジプト人は彼らをさらに警戒し、毛嫌いするようになった。 13エジプト人は容赦なく、イスラエル人を奴隷として働かせた。 14彼らのイスラエル人への扱いは、イスラエル人たちをみじめな思いにさせた。畑であれ、レンガ造りであれ、セメント配合の仕事であれ構わず重労働を課せた。
神を敬う看護師たち
15エジプトのファラオ王は、へブル人女性の2人シフラとプアに話をした。彼女らはイスラエル人の出産を監督する助産婦だった。【ファラオとは、実名ではなくエジプトの王に与えられる名前の称号】 王はこう言った。
16「ヘブル人の出産を手助けする時、目を見張って確認せよ。女の子なら生かしてよいが、男の子なら殺せ!」
17だが、助産婦たちはファラオよりも神の方を恐れ、敬っていたため、 王の命令には従わず男の子たちをそのまま生かしておいた。
18それを知った王は助産婦たちを呼び寄せ尋ねた。
「お前たちは何をしているんだ!?なぜ!男の子を生かしておく!?」
19助産婦たちは王に答えてこういった。
「実は・・・イスラエル人の出産はエジプト人よりもスピードが早すぎて、私たちがそこに着く前にはもう既に産まれてしまっていて・・・」
20神は助産婦たちを守ると、イスラエル人たちはポンポンと子供を出産していった。そりゃあもう人数が増えすぎてカウントしきれないほどだった。 21神を怖れ敬うシフラとプアに神は家族を与えた。
22そこでファラオは、自分の国民全員に対して命令を与えた。
「イスラエル人が出産する時、女の子なら生かし、男の子なら全員ナイル川に捨てろ」
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出エジプト記 1: ERV訳
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