疑いさえも益として—Grief Bitesサンプル

悲しみ（もしくは喪失）を経験している人の多くが感じることのある、しかしはっきりと分からない感情があります。



その感情は悲しんでいる心を包み込んでいますが、とても分かりにくく、多くの人は自分の魂の奥底に深く染み込んでいることすら気づいていません。



疑い。



つらく悲しい経験をしたときのことです。神、神の御心、そして神の導きにすごく渇き続けているのに、どうして神や御言葉を心から味わえなくなったのか、分かりませんでした。



祈りをささげたり聖書を読んだりするたびに、心が乱れてしまったのです。



神に祈りながら、心の乱れ、よどんだ無気力を乗り越えようとしたとき、神は私に根本的な問題が心の乱れや無気力のせいではないことを示されました。また、集中力に欠けているせいでもなく、じっと座っていられないせいでもありませんでした。



私の問題の根は、疑いだったのです。



神の恵みを疑っていたのではありません。神が「善なる方」であることは、心では分かっていました。私は多くの喪失を経験してきたにも関わらず、神はいつも恵みを与えてくださるので、毎日毎日、神の恵みを目の当たりにしています。



神の愛を疑っていたのでもありません。「神は愛である」こと、すべての愛が神から出るものだと知っています。神の驚くべき大いなる愛は誰が見てもいつでも明らかです。



神が私に示されたのは、人生において御業をなさる「神の力」を疑っているのではない……私自身の状況に対して働いてくださる「神の御心」を疑っていたのです。



私が疑っていたのは、神が何を「おできになるか」ではなく、神が何かを「なしてくださる」ということでした。



どれだけの人が、今日、疑いを持っているのでしょう？

どれだけの人が、神が自分のために働いてくださるのに、自分は値しないと考えたでしょうか？

どれだけの人が、神の誠意を疑っているのでしょう？



疑いの時には、自分自身の心、ただの考え、そして感情を信用できません。自分の考えや感情を吟味して、疑いに打ち勝てるよう、神を信じる心を育てなければなりません。



もしもあなたが疑う気持ちと闘っているなら、この読書プランはあなたにぴったりです。



疑う気持ちに打ち勝って、どんな不信仰な状況に直面しても助けてくださるよう、神に祈ることから始めましょう。



これから7日間、私たちの疑いがどこから来るのか、その源を一緒に探しに行きましょう。