安息日ー神のリズムに合わせて生きるサンプル

Sabbath - Living According to God's Rhythm

8日中 4日

安息日と憐れみ

黙想

神は、憐れみの行いとして私たちに安息日を備えてくださいました。掟(おきて)としてではありません。ですから弟子たちは安息日に空腹を満たすための麦の穂を食べることを許されたのです。(マタイ12章1~8節)また、安息日に手のなえた人が癒されました。(マタイ12章9~13節)。イエスは、弟子たちが飢えている姿と、その男の苦しみを見て心が動かされました。安息日は糧を得る日、癒しの日です。何か行動を禁止したり、(「何もしない」)何かの活動を要求する(「犠牲を捧げる」)ようなことは、安息日の本質ではありません。安息日の主な目的は、神の憐れみが私たちに示されることです。

旧約聖書において、安息日は、割礼と同様に、神とその民との契約の表れです。安息日は休息の日として神を見上げ、神の憐れみと神聖に心を奪われるための日です。「あなたがたは必ずわたしの安息日を守らなければならない。これはわたしとあなたがたとの間の、代々にわたるしるしであって、わたしがあなたがたを聖別する主であることを、知らせるためのものである。」(出エジプト記31:13)。神の民というのは、神の憐れみを受け、それに「染まり」、祝福としてそれを全世界に伝えていくものです。

私たちが礼拝と交わりのために集まり、神の声に耳を傾け、神に語りかけるとき、私たちは日常生活から離れ、神の憐れみを喜びます。教会では経済的なパフォーマンス思考も娯楽的なエンターテイメント思考も打ち消されます。 ですから、教会の礼拝は商売でも、見せ物でも、宗教的な取り組みでも、宗教的に使うことでもありません。それ以上のものなのです。私たちの魂が休まる場所であり、神の憐れみを体験する場所なのですから。教会では、神が私たちに憐れみをもって接してくださいます。神の憐れみを受けた者は、憐れみを与える者となります。「あなたがたの父なる神が慈悲深いように、あなたがたも慈悲深い者となれ。」(ルカ6章36節)とあります。

神は、その慈しみの賜物を通して、私たちが慈悲深く生き、行動し、お互いに善をなすことができるようにと備えてくださいます。今日の聖書の箇所は、この世界において私たちがイエスを中心とできるようにと私たちの励ましとなるでしょう。

振り返り

  • 神は、安息日を私たちに対する掟としてではなく、私たちのために憐れみの行いとして定めらたことを黙想してみる。
  • 神との関係や周りの人々との関係において、安息日に示される神の憐れみを私はどのように体験できるだろうか。
  • 個人として、家族として、教会として、安息日に神の慈しみを優先とするためには、私はどのような小さな変化を起こしていけるだろう。

祈りのテーマ

  • 神に集中する時間を持てるように祈ります。私たちは、パフォーマンスや消費に焦点を当てたいつもの考え方から抜け出します。 神の慈愛を求めていきます(キリエ・エレイソン ‐ 主よあわれみたまえ!)
  • 教会の礼拝が、神との出会いのものではなく、宗教的な活動になっていることを赦してくださるよう祈ります。
  • 神の言葉を宣べ伝えるすべての人のために祈ります。御言葉が神の慈しみ深いメッセージとして聞かれ、受け取られますように。
  • 私たちの目を開いてくださるように祈ります。 神が私たちを憐れんでくださるように、私たちが隣人に対して憐れんで行動することができますように。
  • 聖霊に示されるように祈ります。私たちが神を中心とし、神の創造物すべてを大切にすることができますように。

祈りましょう

慈しみ深い神様、あなたを賛美し、あなたを喜びます。あなたを礼拝します。「聖なる、聖なる、聖なるかな」天使の軍勢と共に祈ります

私たちは、あなたを中心とするべきであるのに、自己中心的で、自分がすることに気を取られていることを赦してください。私たちの教会の礼拝を聖霊によって回復してください。私たちがあなたに新たに出会うことができますように。あなたの憐れみで私たちの心を変えてください。御言葉を宣べ伝えるすべての人を祝福してください。隣人や社会の必要のために、目を向け、心を開くことができますように。あなたの教会と世界に慈しみ深く心を注ぐことができるようにアイデアと勇気を与えてください。アーメン


リア・シュワイヤー氏(Lea Schweyer)はスイス・ベッティンゲンにある福音同盟教会代表。

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この読書プランについて

Sabbath - Living According to God's Rhythm

福音同盟祈祷週間(WOP)は欧州福音同盟が資料を提供し、世界的に、なかでもヨーロッパ全体で実施されている取り組みです。WOP 2022は、「安息日(あんそくび)」をテーマに開催されました。八日間、安息日についてのポイント(アイデンティティ、備え、休息、憐れみ、回想、喜び、寛容、希望)に注目します。この学びをとおして、神のリズムに合わせて生きる人生を発見できるよう祈ります。

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プランを提供してくださった欧州福音同盟に感謝申し上げます。さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。 http://www.europeanea.org