読書プラン情報

ハバククの旅路サンプル

Habakkuk's Journey

6日中 6日

「神に頼る」パート2



著者の考え

1. この章全体に流れているテーマは何でしょうか?



この章全体に流れているテーマは神の偉大なる御力です。



最初ハバククは神に疑問を投げかけるところから始まりますが、次に神を待つ姿勢に変わり、最後には神を賛美しています。ハバククは神には御計画があり、神のみがその御計画を達成される方だと理解したのです。生きていていると同じような状況に出会います。そんなときは結局、その状況に自分がどう対応していくかということに尽きるのです。私たちは神のかたちに創造されて、自由意志をいただいているので、同じ状況でもさまざまな違った方法で対応する能力を与えられています。しかし、最終的には神は私たちからの信頼を求めていらっしゃるのです。



時に神は私たちの処理能力を超えてしまうような状況をお許しになることがありますが、それは神のもとに引き戻してくださったときにそれが明らかに神の御業であることを理解するためです。そのことによって神の愛を再確認でき、つらい道のりをたったひとりで歩いているかのように感じたとしても、神は今までもそしてこれからも決して私たちをお見捨てにならないと分かるのです。



2.「セラ」に込められた意味は何でしょうか?どのように答えればよいのでしょうか?



セラは聖書のなかでも多くの学者がさまざまな見解を持っている言葉のひとつです。実際のところ直訳されたものの記録がないので、完全な言葉の意味は分かりません。その点を考慮に入れて、この言葉の本当の意味をよりよく理解するために、セラが使われている文脈の調査が数多く行われています。セラが使われている文脈を注意深く調べてみた結果、「休止」をあらわす音楽記号であると広く考えられています。



この言葉が一時休止をするために使われたことを考えると、その前に言われた事に対して一時休止をすることになります。いま読んだ内容、言葉に注目して心にしみこませるための振り返りの瞬間です。この賛美のときに重要な言葉が語られ、作者は時間をとって確実に読者の心にしみ込ませたかったのです。



3. 全体を流れるテーマをもう一度振り返ると、ハバククは何を読者に伝えようとしているのでしょうか?



ハバククは自分なりのやり方で読者に本当の意味で神がどんな方であるのかを理解することにたいする重要性を強く伝えようとしています。神の無限の知恵、力、愛において神を知るということは、自分のすべてを信頼して預ける人が一体誰なのかを知ることなのです。私たちは簡単に神のなさることに疑問を持ってしまいますし、神が完全に理解してすべての業をなしておられるということを確信することが難しいのです。私たちは限りある命を持つものであり、過去、現在、未来について無限の視野を持っていないので、神がすべての事を完全に支配しておられると信じることを躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。疑問を持つことも不安になることもごく普通のことで、そういう場合にこそ信仰が活躍します。最後にハバククは最高の方法で次のように締めくくっています。



18 しかし、わたしは主によって楽しみ、

わが救の神によって喜ぶ。

19 主なる神はわたしの力であって、

わたしの足を雌じかの足のようにし、

わたしに高い所を歩ませられる。



このように服従と信仰を表明することがすべてです。ハバククは神の御力を細部にわたって完全に示すことで私たちが人生のすべてにおいて神を信頼できる理由を教えてくれています。



4. 今日の世界に照らし合わせてみると、この章の内容をどのように考えればよいのでしょうか?また、どのように日常生活で生かせばよいのでしょうか?



この質問に対する一番簡単な答えは単純にもっと神を信頼するべきだということでしょう。多くの場合、言うは易(やす)し行うは難(かた)し、なのです。実際のところ、難しい問題に直面するとまずは自分の力で何とかしようとします。その後にこれからどうしようと考えるのです。自分ではどうすることもできないと気が付いたときには、神の平安を求めるのではなくパニックに陥るということが多いのです。神への信仰を持つというのは神を信じるということが目的ではありません。むしろ神があなたを常に支え続けていること、そして決してあなたを見放されないということを認識することを目的としているのです。



もう一度質問に戻りましょう。この世の中で生きていくとき、自分のコントロールのきかない事柄が存在しているということ、そしてそのために神がいてくださるということを覚えておきましょう。神の支配から逃れられるものはありませんし、すべてのものは神に応答することとなるのです。箴言3章5節を覚えましょう。

心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。



課題

この章に関して二つの課題を出したいと思います。ひとつ目はハバクク書3章をもう一度読み返し、時間をとって内容をよく考えてみてほしいのです。ハバククが私たちに伝えたいと思っている神と神の御性質についての深い意味を考えてみてください。



二つ目は、日々の生活のなかで神に頼る具体的な方法を考える必要があるということです。日々の生活で小さなことで神に頼っていると、何か大きなことが起きたときに神に頼ることがずっと簡単になります。ヤコブの手紙4章8節を考えてみてください。

神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいて下さるであろう。罪人どもよ、手をきよめよ。二心の者どもよ、心を清くせよ。



神に頼り、御言葉に神を探し求める時間をつくりましょう。神に向かっていきましょう。そうすれば、神があなたのところに来てくださります。神は無理強いする方ではありません。神に助けてもらうことを強いたりしません。神に信頼し、自分の思いを神に明け渡すかどうかという決意は自分でしなければなりません。そうするなかで内なる平安と慰めを体験することになります。この世の心配で心を満たすことによって、神の心の平安から遠ざかるようなことがあってはいけません。



心を迷わせると、その迷いが私たちを支配します。自分の思いがキリストと共にあるように常に気を付けましょう。そうすれば行動が神をあらわすものとなります。
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この読書プランについて

Habakkuk's Journey

この読書プランでは、ハバククを通して人生で困難な旅路を歩むときのあり方を学びます。

このプランを提供してくださったTommy L. Camden II氏に感謝します。詳細については、次のサイトをご参照ください。 http://portcitychurch.org/

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