ヒーローたちサンプル

５．リーダーシップ エホヤダ 紀元前841年にユダヤの国はほぼ崩壊しました。王の暗殺の後、その母であるアタルヤ女王が権力を握り、その孫を含むほとんどの王族を根絶やしにしました。しかし、赤ん坊のヨアシュは伯母によって密かに連れ去られ、主の宮で保護されました。高い地位の聖職者であったエホヤダはその権力を使ってこの幼児の安全を確保しました。 6年に及ぶアタルヤの破壊的な統治の後、エホヤダは少年ヨアシュを連れ出して王とし、アタルヤを処刑しました。「エホヤダは、主と王と民との間で、主の民となるという契約を結び、王と民との間でも契約を結んだ。一般の人々はみなバアルの宮に行って、それを取りこわし、その祭壇とその像を徹底的に打ち砕き、バアルの祭司マタンを祭壇の前で殺した。祭司エホヤダは、主の宮の管理を定めた」（列王記 第二 11章17,18節）。 エホヤダの摂政統治のもと、ヨアシュは素晴らしい王に成長しました。彼は神殿を修復し、エホヤダが始めた霊的な改革を引き継ぎ、ユダには平和が再び訪れました。しかし、とうとうエホヤダも130歳という驚くべき年齢で息を引き取りました。彼の強い存在を失ったユダ王国の歯車は再び狂い始め、ヨアシュは新しい助言者の言うことを聞き、バアルとアシェラ信仰に逆戻りしてしまったのです。 エホヤダは私の英雄です。彼はたったひとりの力を思い出させてくれます。彼の存在は神の御力とめぐみの伝達者となりました。悲しいかな、彼の死後、ユダ王国は霊的に荒れ果て、神に見捨てられたものとなってしまいました。