あなたを愛する父なる神サンプル

第6日
大いに喜ばれる神。

「自分自身について最も強く、深く認識していることは、私はイエスに心から愛されている存在だということ。そして、私はその愛に値することは、何ひとつしていないということだ。」 — ブレナン・マニング ラガマフィンの福音より

それは、何かのアートを通してかもしれないし、教会での激しい説教を通してかもしれません。どうしてそう思い始めたのかはわかりませんが、 「天の父なる神は怒っている」と思っている人が多くいます。神は、天国で雲の上に座りながら、いつも私たちの言動に点数をつけている。神の片手には法律や規則をまとめたリストが、もう片方の手にはビリビリと音を立てる稲妻があり、私たちが失敗する瞬間を待ち構えている。そして、しくじったりしたら、その瞬間に……「コラァっ！」

でも、本当にそうですか？

いいえ、とんでもありません！ ここで、モーセが神の臨在を求めた時、神がどのように答えられたのかを見てみましょう。

「主はモーセに言われた。『あなたはわたしの前に恵みを得、また私は名をもらってあなたを知るから、あなたの言ったこの事をもするであろう。』」（出エジプト記 33章17節）

神は、私たちのことを喜んでおられるのです。

神はイスラエルのことを喜んでおられ、だからこそ、その中に臨在してくださると言われました。ここであなたは「それはそうでしょう。だって、モーセが頼んでいるのだもの。私はモーセではないのだから、無理でしょう」と思うかもしれません。モーセは信仰にあつい偉大な指導者ということになっています。そのはずなのですが、実際はそうではありませんでした。この聖句の直前にはどのようなことが起きていたでしょう？ モーセに従ってきた人たちは大きな金の子牛をつくり、聖書の神ではなく、その子牛を礼拝していたのです。モーセが偉大な指導者であったなら、モーセに従う人たちは、モーセの言葉に「従う」はずではありませんか？ しかし実際にはめちゃくちゃだったのです。そう、私たちが、そして「あなた」がめちゃくちゃなように……。それでもなお、私たちがひどい言動しかとれなかったとしても、神はその中に喜びを見いだされておられるのです。

主よ、私たち人間がめちゃくちゃであるのにもかかわらず、そして最悪な状態である時にも、変わらずに私たちを愛してくださるという事実を理解するのはとても難しいことです。この世では、失敗の部分だけが注目されますが、あなたはキリストにある私の内に喜びを見いだしてくださいます。そのことに、感謝します。アーメン