詩篇 44:1-26

詩篇 44:1-26 Colloquial Japanese (1955) (JA1955)

神よ、いにしえ、われらの先祖たちの日に、あなたがなされたみわざを彼らがわれらに語ったのを耳で聞きました。 すなわちあなたはみ手をもって、もろもろの国民を追い払ってわれらの先祖たちを植え、またもろもろの民を悩まして、われらの先祖たちをふえ広がらせられました。 彼らは自分のつるぎによって国を獲たのでなく、また自分の腕によって勝利を得たのでもありません。ただあなたの右の手、あなたの腕、あなたのみ顔の光によるのでした。あなたが彼らを恵まれたからです。 あなたはわが王、わが神、ヤコブのために勝利を定められる方です。 われらはあなたによって、あだを押し倒し、われらに立ちむかう者を、み名によって踏みにじるのです。 わたしは自分の弓を頼まず、わたしのつるぎもまた、わたしを救うことができないからです。 しかしあなたはわれらをあだから救い、われらを憎む者をはずかしめられました。 われらは常に神によって誇り、とこしえにあなたのみ名に感謝するでしょう。[セラ ところがあなたはわれらを捨てて恥を負わせ、われらの軍勢と共に出て行かれませんでした。 あなたがわれらをあだの前から退かせられたので、われらの敵は心のままにかすめ奪いました。 あなたはわれらをほふられる羊のようにし、またもろもろの国民のなかに散らされました。 あなたはわずかの金であなたの民を売り、彼らのために高い価を求められませんでした。 あなたはわれらを隣り人にそしらせ、われらをめぐる者どもに侮らせ、あざけらせられました。 またもろもろの国民のなかにわれらを笑い草とし、もろもろの民のなかに笑い者とされました。 わがはずかしめはひねもすわたしの前にあり、恥はわたしの顔をおおいました。 これはそしる者と、ののしる者の言葉により、敵と、恨みを報いる者のゆえによるのです。 これらの事が皆われらに臨みましたが、われらはあなたを忘れず、あなたの契約にそむくことがありませんでした。 われらの心はたじろがず、またわれらの歩みはあなたの道を離れませんでした。 それでもあなたは山犬の住む所でわれらを砕き、暗やみをもってわれらをおおわれました。 われらがもしわれらの神の名を忘れ、ほかの神に手を伸べたことがあったならば、 神はこれを見あらわされないでしょうか。神は心の秘密をも知っておられるからです。 ところがわれらはあなたのためにひねもす殺されて、ほふられる羊のようにみなされました。 主よ、起きてください。なぜ眠っておられるのですか。目をさましてください。われらをとこしえに捨てないでください。 なぜあなたはみ顔を隠されるのですか。なぜわれらの悩みと、しえたげをお忘れになるのですか。 まことにわれらの魂はかがんで、ちりに伏し、われらのからだは土につきました。 起きて、われらをお助けください。あなたのいつくしみのゆえに、われらをあがなってください。

詩篇 44:1-26 リビングバイブル (JCB)

ああ神よ。ずっと昔、あなたはすばらしい奇跡を 行われたと聞いています。 私たちの先祖は話してくれました。 あなたがこの地から異教の民を追い出し、 すみずみまでイスラエルの支配を 行き渡らせてくださったいきさつを。 人々は自分の力や腕で この地を手に入れたのではありません。 全能の神が心にかけ、 力を添えくださったおかげなのです。 私の王、私の神よ。 あなたの民に勝利をもたらしてください。 その力と御名のご威光によらなければ、 敵を踏みにじることはできません。 武器などあてにはなりません。 そんなものが救ってくれると考えるのは、 大きな間違いです。 あなただけが、憎しみのかたまりとなっている敵に 打ち勝つことができるのです。 私はいつも神を誇りました。 神にはどんなに感謝しても、感謝しきれません。 しかし神よ。 あなたは私たちを拒んでおられます。 そのため、私たちは大いに面目を失いました。 これほど悪戦苦闘しておりますのに、 あなたは助けの手を差し伸べてくださいません。 それどころか、私たちに対抗しようとさえなさり、 敵の前で痛い目に会わせられました。 敵はこの国を襲い、あちこち略奪して回りました。 まるでほふられる羊のように、あなたは私たちを扱い、 国中に散らされました。 そして、ほんのわずかの値で売り飛ばされました。 何の値打ちも認めてくださらなかったのです。 このひどい仕打ちのおかげで、 私たちは国々の間で笑いものとなり、 さんざんさげすまれました。 あなたは「ユダヤ人」ということばを、 国々の間で侮蔑と恥の代名詞となさいました。 復讐心に燃えた敵は、私たちを常にさげすみ、 あざけり、なじり、のろっています。 あれほど主に忠誠を尽くし、 あなたの契約を守ってきたのに、 こんなひどい目に会わされています。 私たちの心は、かた時も あなたから離れたことはありません。 ただの一度も、あなたの道から それたことなどないのです。 もしそんな過失があったのなら、荒野で罰せられても、 暗闇と死の中に放り出されても納得がいきます。 もし、私たちが神に背いて偶像を拝んだなら、 あなたの目にも留まるでしょう。 神は人の心の中さえお見通しではありませんか。 ところが私たちは、あなたにお従いしているばかりに、 常に死の恐怖にとらわれています。 まるでほふり場に引かれて行く羊のようになっています。 ああ神よ、目を覚まし、起き上がってください。 まどろまないでください。 いつまでも見捨てておかないでください。 どうして顔をそむけ、 この悲しみと苦悩を見て見ぬふりをなさるのですか。 私たちは泥の中に転がっています。 ああ神よ、早く来て、 変わらない愛で助けてください。

詩篇 44:1-26 Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳 (新共同訳)

神よ、我らはこの耳で聞いています 先祖が我らに語り伝えたことを 先祖の時代、いにしえの日に あなたが成し遂げられた御業を。 我らの先祖を植え付けるために 御手をもって国々の領土を取り上げ その枝が伸びるために 国々の民を災いに落としたのはあなたでした。 先祖が自分の剣によって領土を取ったのでも 自分の腕の力によって勝利を得たのでもなく あなたの右の御手、あなたの御腕 あなたの御顔の光によるものでした。 これがあなたのお望みでした。 神よ、あなたこそわたしの王。 ヤコブが勝利を得るように定めてください。 あなたに頼って敵を攻め 我らに立ち向かう者を 御名に頼って踏みにじらせてください。 わたしが依り頼むのは自分の弓ではありません。 自分の剣によって勝利を得ようともしていません。 我らを敵に勝たせ 我らを憎む者を恥に落とすのは、あなたです。 我らは絶えることなく神を賛美し とこしえに、御名に感謝をささげます。 〔セラ しかし、あなたは我らを見放されました。 我らを辱めに遭わせ、もはや共に出陣なさらず 我らが敵から敗走するままになさったので 我らを憎む者は略奪をほしいままにしたのです。 あなたは我らを食い尽くされる羊として 国々の中に散らされました。 御自分の民を、僅かの値で売り渡し その価を高くしようともなさいませんでした。 我らを隣の国々の嘲りの的とし 周囲の民が嘲笑い、そしるにまかせ 我らを国々の嘲りの歌とし 多くの民が頭を振って侮るにまかせられました。 辱めは絶えることなくわたしの前にあり わたしの顔は恥に覆われています。 嘲る声、ののしる声がします。 報復しようとする敵がいます。 これらのことがすべてふりかかっても なお、我らは決してあなたを忘れることなく あなたとの契約をむなしいものとせず 我らの心はあなたを裏切らず あなたの道をそれて歩もうとはしませんでした。 あなたはそれでも我らを打ちのめし 山犬の住みかに捨て 死の陰で覆ってしまわれました。 このような我らが、我らの神の御名を忘れ去り 異教の神に向かって 手を広げるようなことがあれば 神はなお、それを探り出されます。 心に隠していることを神は必ず知られます。 我らはあなたゆえに、絶えることなく 殺される者となり 屠るための羊と見なされています。 主よ、奮い立ってください。 なぜ、眠っておられるのですか。 永久に我らを突き放しておくことなく 目覚めてください。 なぜ、御顔を隠しておられるのですか。 我らが貧しく、虐げられていることを 忘れてしまわれたのですか。 我らの魂は塵に伏し 腹は地に着いたままです。

詩篇 44:1-26 Japanese: 聖書 口語訳 (口語訳)

神よ、いにしえ、われらの先祖たちの日に、 あなたがなされたみわざを 彼らがわれらに語ったのを耳で聞きました。 すなわちあなたはみ手をもって、もろもろの国民を 追い払ってわれらの先祖たちを植え、 またもろもろの民を悩まして、 われらの先祖たちをふえ広がらせられました。 彼らは自分のつるぎによって国を獲たのでなく、 また自分の腕によって勝利を得たのでもありません。 ただあなたの右の手、あなたの腕、 あなたのみ顔の光によるのでした。 あなたが彼らを恵まれたからです。 あなたはわが王、わが神、 ヤコブのために勝利を定められる方です。 われらはあなたによって、あだを押し倒し、 われらに立ちむかう者を、 み名によって踏みにじるのです。 わたしは自分の弓を頼まず、わたしのつるぎもまた、 わたしを救うことができないからです。 しかしあなたはわれらをあだから救い、 われらを憎む者をはずかしめられました。 われらは常に神によって誇り、 とこしえにあなたのみ名に感謝するでしょう。 〔セラ ところがあなたはわれらを捨てて恥を負わせ、 われらの軍勢と共に出て行かれませんでした。 あなたがわれらをあだの前から退かせられたので、 われらの敵は心のままにかすめ奪いました。 あなたはわれらをほふられる羊のようにし、 またもろもろの国民のなかに散らされました。 あなたはわずかの金であなたの民を売り、 彼らのために高い価を求められませんでした。 あなたはわれらを隣り人にそしらせ、 われらをめぐる者どもに侮らせ、 あざけらせられました。 またもろもろの国民のなかにわれらを笑い草とし、 もろもろの民のなかに笑い者とされました。 わがはずかしめはひねもすわたしの前にあり、 恥はわたしの顔をおおいました。 これはそしる者と、ののしる者の言葉により、 敵と、恨みを報いる者のゆえによるのです。 これらの事が皆われらに臨みましたが、 われらはあなたを忘れず、 あなたの契約にそむくことがありませんでした。 われらの心はたじろがず、 またわれらの歩みはあなたの道を離れませんでした。 それでもあなたは山犬の住む所でわれらを砕き、 暗やみをもってわれらをおおわれました。 われらがもしわれらの神の名を忘れ、 ほかの神に手を伸べたことがあったならば、 神はこれを見あらわされないでしょうか。 神は心の秘密をも知っておられるからです。 ところがわれらはあなたのためにひねもす殺されて、 ほふられる羊のようにみなされました。 主よ、起きてください。なぜ眠っておられるのですか。 目をさましてください。 われらをとこしえに捨てないでください。 なぜあなたはみ顔を隠されるのですか。 なぜわれらの悩みと、しえたげを お忘れになるのですか。 まことにわれらの魂はかがんで、ちりに伏し、 われらのからだは土につきました。 起きて、われらをお助けください。 あなたのいつくしみのゆえに、 われらをあがなってください。