ヨブの返答。 「そんなことは、さんざん聞かされてきた。 あなたがたは慰め役としては失格だ。 そんな話をいつまで続けるつもりなのか。 いったい、私が何を言ったというので、 そんなに長々としゃべり続けているのか。 とはいっても、立場が逆だったら、 私も同じようなお説教をしていたかもしれない。 あきれ果てて、痛烈な批判を浴びせかけていただろう。 ただ、私はあなたがたとは違う。 私なら、もっと励ましになることを話すはずだ。 あなたたちの悲しみを和らげようと、 一生懸命になるはずだ。 しかし、私がどれほど自分を弁護したところで、 悲しみは消えるものではない。 だからといって、口をつぐんでいても、 どうにもならない。 神が私を押しつぶし、家族を取り上げたからだ。 ああ神よ、あなたは私を骨と皮ばかりになさいました。 彼らは、私が罪を犯した証拠だと責めます。 神は私を憎み、 怒りにまかせて私の体を引き裂きます。 私に向かって歯ぎしりし、 生きている気配さえ消し去ってしまおうと 身構えておられるのです。 ここにいる慰めにもならない慰め役たちは、 私を丸のみにしようと口を大きく開けています。 敵はいっせいに攻撃をしかけます。 神は、私を罪人たちの手に渡し、 悪者の餌食にするのです。 私は神にずたずたにされるまでは、 平穏無事な生活を送っていた。 ところが神は、私の首をつかまえ、 打ちつけて粉々にし、攻撃の的にした。 私を取り巻く射手たちが、容赦なく矢を射たので、 傷口から流れ出る血で地は湿った。 神はたたみかけるように攻撃し、 巨人のように襲いかかる。 私はこうして荒布をまとって座り込み、 いっさいの望みをちりの中に埋めた。 目は泣きはらして赤くなり、 まぶたには死の陰がただよっている。 だが、だれが何と言おうと、 私は潔白で、私の祈りは純粋だ。 大地よ、私の血を隠さないでくれ。 私の血が私のために大声で抗議できるように。 今でも天には、私の身の潔白を証明するお方がいる。 私の弁護人は高い所にいる。 友人たちは私をあざける。 だが私は、神の前で涙を流す。 人が友のためにとりなすように、 その方に、私と神との間に立っていただきたい。
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