レビ記 4
4
「罪・間違いから清める」方法
(レビ記6:24-30)
1 神はモーセに言った。
2「イスラエル人に伝えてくれ・・・神がしてはならないと命じたものをある者が意図的にではなく誤って犯してしまった場合・・・例えば・・・
3 大祭司が過ちを犯したために、その国民にも罰が下ってしまった場合。そのような場合には、その者は生贄として若い雄牛を神に捧げなければならない。それはその者の過ちに対して行われる清めの生贄となる。捧げられるオスの牛は、身体に何の問題もない健康的な牛でなければならない。 4聖なる部屋の入口に大祭司はオスの牛を持ってきなさい。そこで大祭司は神の前でオスの牛の頭に手を押さえつけて殺すのだ。 5そして、大祭司はオスの牛から取った血の一部を持って聖なる部屋の中に入りなさい。 6そして血に指をひたし、神の前の最も神聖な部屋のカーテンに向けて7回、血を振りかけなさい。 7大祭司はお香用の祭壇(この祭壇は神の前にあり、聖なる部屋の中にある)にある角に血の一部を付け、残りのオスの牛の血は聖なる部屋の入口の外にある全焼の捧げ物用の祭壇に注ぎなさい。 8その後、大祭司は清めの生贄のオスの牛から全ての脂肪を取り分けなければならない。皮の下にある脂肪と内臓を覆っている脂肪を取り出さなければならない。 92つの腎臓とそれらを覆う腰骨近くの脂肪を取り、肝臓の脂肪分の多い部位もそこに加えるのだ。そして、その肝臓の部位は腎臓と一緒に切り取られなければならない。 10大祭司はこれら全ての部位をお祝いの捧げ物と同様に、全焼の生贄用の祭壇の上で焼き、煙に変えなさい。 11だが、祭司はオスの牛の皮と全ての肉、頭、足の脛部分、内臓、老廃物を運び出さなければならない。 12それらは宿営地の外にある灰が捨ててある特別な場所に持ち運ぶのだ。灰の捨て場の上で薪を並べ、これらの部位を祭司が燃やしてしまいなさい」【「特別な場所」とは生贄が灰になった「聖なる灰」が捨てられた場所を示す】
13-14「イスラエル全体のコミュニティが、神の掟で禁じられていることを意図的にではなく破ってしまった場合・・・彼らは罪を犯したことに最初は気付かないかもしれない。しかし、後になって自分たちがしたことの重大さに気付き、罪悪感に襲われてしまった場合・・・このような場合には、彼らは清めの捧げ物と同じ方法で若いオスの牛を捧げなければならない。そのオスの牛を聖なる部屋の入口に連れてくるのだ。 15人々の代表たちがオスの牛の頭に手を押さえつけて、神の前でオスの牛を殺すのだ。 16大祭司は、オス牛の血の一部を持って聖なる部屋に入り、 17その血に彼の指をひたし、神の前にあるカーテンに向けて7回、血を振りかけなさい。 18大祭司はお香用の祭壇(この祭壇は神の前にあり、聖なる部屋の中にある)にある角に血の一部を付け、残りのオス牛の血は聖なる部屋の入口の外にある全焼の捧げ物用の祭壇の土台に注ぎなさい。(この祭壇は聖なる部屋の入口の外にある祭壇のこと) 19その後、その動物から全ての脂肪の部位を取り分け、祭壇でそれを焼けば良い。 20そして、オスの牛を生贄として使って自らの清めを行う時と同じ様に、このオスの牛でも同じことを行わなければならない。祭司がこうすることで、コミュニティーが犯した人々の罪から聖なる部屋やお香の祭壇を清めてくれる。こうして神が人々を赦してくれるのだ。 21祭司はその後、オスの牛の死体を宿営地の外に運び出し、そこで焼きなさい。他のオスの牛を焼いたようにそのオス牛も焼かなければならない。これが、イスラエル・コミュニティー全体のための清めの生贄となる」
22「神の掟に禁じられていることを、ある特定の指導者が意図的にではなく破ってしまった場合・・・その者は後になって、自分が罪を犯したことに気付き、罪悪感にかられてしまう。 23または、指導者が犯した過ちを誰かに指摘されるかもしれない。このような場合には、捧げ物として身体に何の問題もない健康的なオスのヤギを持って来るのだ。 24その者は、ヤギの上に自分の手を押さえつけて、全焼の生贄として連れてきた動物を殺した場所、つまり神の前でその動物も殺すのだ。このヤギは清めるための生贄である。 25祭司の1人は、清めの生贄から血の一部を指につけ、それを祭壇(全焼の生贄用)の角に塗りなさい。残った血は祭壇の土台に注ぐように。 26祭司はお祝いの捧げ物を捧げたように、祭壇の上でヤギの脂肪を焼きなさい。こうすることで、祭司は指導者の罪から祭壇を清め、神が指導者を赦してくれる」
27「最後に、神の掟に禁じられていることを一般人が意図的にではなく破ってしまい、その後、その人が罪悪感を感じている場合の話だ。 28または、その人が犯した罪を誰かに指摘されるかもしれない。このような場合には、まず清めの生贄として身体に何の問題もない健康的なメスのヤギを持って来るのだ。 29ヤギの頭上に手を押さえつけて、全焼の生贄で動物を殺した場所と同じ場所で動物を殺すようにしなさい。 30こうして、祭司の1人がヤギの血の一部を指につけて、全焼の生贄に使う祭壇の角に塗りなさい。祭司は残った血を祭壇の土台に注ぐように。 31それから、お祝いの捧げ物を捧げたように、脂肪を全て取り分け、祭司は祭壇でそれら脂肪分を焼きなさい。その煙が立ち昇れば神は喜ぶ。こうすることで祭司はその者の罪から祭壇を清め、神がその者を赦してくれる」
32「もし、清めの生贄として羊を持って来るのであれば、身体に何の問題もない健康的なメスの羊を持ってきなさい。 33動物の頭上に手を押さえつけ、全焼の生贄の時に動物を殺した場所と同じ場所でその動物を殺すように。 34祭司の1人は、清めの生贄から血の一部を取って指につけ、その血を全焼の生贄に使う祭壇の角に塗りなさい。そして、祭司は残った羊の血を祭壇の土台に注ぐのだ。 35その後、祭司はお祝いの捧げ物を捧げたように、羊の脂肪を全て取り分け、それら脂肪分を神への食ベ物の贈り物と一緒に祭壇の上で燃やしなさい。 祭司は、その者の罪から祭壇を清め、神がその者を赦してくれる」
ERV 訳 ー 読みやすい聖書 ー
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