レビ記 25

25
土地を休める時期について
申命記15:1-11
1 ヤハウェはシナイ山でモーセに言った。
2「イスラエル人に伝えなさい。わたしが与える土地に住みはじめたら、土地にも休息の時を与えなさい。この時は、ヤハウェを敬う時となる。 36年の間、毎年、畑に種を蒔き、またぶどうワイン園ではぶどうの木を刈り込み、作物を収穫する。 4だが7年目には、その土地に休息を与えるのだ。この1年間は、ヤハウェに捧げられた完全な休息となる。畑に種を植えることも、ぶどうワイン園の手入れをすることも禁止だ。 5あなた達が収穫をした後に自然になったその実は収獲してはならない。刈り取らなかったぶどうの木からなったぶどうをかき集めてはいけない。1年間は土地を休ませるのだ」
6「そのため、この1年間は土地を耕し、収穫をそのまま保管したり、その収穫物をよそへ売ることは出来ない。しかし、土地の休息期間であっても、毎日の生活に必要な分だけの食糧は育った作物の中から採って食べてもよい。あなた達、奴隷たち、雇った人たち、そして一緒に暮らす移民も全て同じ条件だ。 7自然にできた実を、家畜や野生動物が食べることも問題ではない」
ヨベルの年
8「さらに7年をひとくくりとし、それを7回、要するに49年を数えなさい。 9あやまちと汚れを取り除く日にオスの羊のつのを吹き鳴らしなさい。第7の月の10日目に、国中でその音が聞こえるように角笛つのぶえを吹き鳴らすのだ。 10あなた達は50年目を神聖ホーリーな年としなさい。土地の住民にこの時は自由の時であることを告げるのだ。この年の事を『ヨベルの年』と言う。1人1人、自分たちの部族に与えられた土地に戻り、家族のもとに帰るのだ。【古代イスラエルでは、土地は家族や部族のものであった。自分の土地を売っていた者たちも、ヨベルの年にはその土地が再び元々与えられていた家族や部族の元に戻される】 1150年目には、あなた達にとっても特別なお祝いの年となる。種は植えず、自然にできた作物も収獲せず、手入れがされてないぶどうも集めてはいけない。 12その年こそヨベルである。あなた達にとって神聖ホーリーな時となる。その年には、自分たちの土地から毎日収穫した分だけのものを食べることができる。 13ヨベルの年は、自分たちの土地に戻る時だ」
14「土地を売ったり、買ったりする時は、お互いにだまし合って不正を働いてはいけない。 15もし周りの人の土地を買いたい場合には、ヨベルの時から何年経っているのかをカウントするのだ。その数から正しい値段を決めなさい。次のヨベルの年まで収獲する権利を買っているからだ。 16次のヨベルの年まで年数があるのなら、値段は高くなる。年数が少なければ値段は安くなる。というのも、実際、あなた達のご近所さんは、その土地の収穫回数に応じて土地を売っているからだ。 17お互いを利用し合い、だまし合ってはいけない。あなた達のヤハウェであるわたしに敬意を示しなさい」
18「わたしのルールを忘れてはならない。守って生きるなら、あなた達は安全にこの地で暮らせるだろう。 19そして、土地には良い実がなり、食べ物にも困らず、安全に暮らすことができる」
20「だが、こう言う者もいるかもしれない・・・『いやいや、7年目の年に種を植えもせず、また作物を収獲しないなら、我々の食糧は底をついてしまうでしょう』・・・ 21わたしは6年目に、わたしの祝福があなた達にあるようにと命じる。その年、土地には十分な作物がなり、その量で3年はもつだろう。 228年目に植える時がやってきても、以前収獲した作物から食事が得られるほどだ。9年目の収獲までは、以前の収穫分から食べることが出来るのだ」
土地のルール
23「土地はわたしのものである。だからあなた達はそれを永遠に売り続けることは出来ない。あなた達はただ、わたしの土地でわたしと一緒に住んでいる移民だ。 24人々は自分の土地を売る事があるかもしれない、そんな時、あなた達は元の土地を買い戻すことを条件にしなければならない。 25あなた達の国の誰かが非常に貧しくなり、土地を売り払った場合、その者の近い親族が来て、その土地を買い戻さなければならない。 26元の所有者がギリギリ買い戻せるお金を持っていて、買い戻すことが出来る近い親族が誰もいない場合には、 27まず土地が売られてから何年たったのか、その年数を数えなさい。その年月によって土地の価格が決まり、その値段を支払って買い戻す。そうすることで、自分の手元に土地を戻すことが出来るのだ。 28しかし、土地の元所有者に買い戻すお金が全くない場合、その土地はヨベルの年まで買い取った者の土地となる。そのお祝いの時期になれば、土地は元の所有者に返ってくる。そして自分の土地が自分の手元に帰るのだ」
29「城壁内にある家ならば、家を売った後1年間は、買い戻す権利を持っている。買い戻す権利は1年間である。 30だが、1年以内に城壁内の家を買い戻さなければ、家を買った人とその子孫の物となる。これはヨベルの年になっても、元の所有者の手には返ってこない。 31壁のない村では、その家は畑と同じ扱いだ。ヨベルの年には、必ず元の地主に返ってくる」
32「だがレビ人の街では、レビ人たちが所有する家をいつでも買い戻すことができる。 33レビ人から家を買い取るなら、レビ人の町にあるその家はヨベル年に元の地主のもとに返される。なぜなら、レビ人の町にある家はレビ族のものだからだ。イスラエルはこの町々をレビ族に与えたのだ。 34また、レビ人の街周辺にある野原や牧草地は売ることができない。それらは永遠にレビ人のものだ」
奴隷にも貧しい者にも公平さを
35「あなた達の仲間のイスラエル人が破産して、あなた達に借金を負った場合、あなた達はその者たちを自分たちと一緒に住む移民として扱い、奴隷にしたいと思うかもしれない。だが、彼らをそう扱ってはいけない。それをする代わりに、あなた達に借金をしている間は、その者たちが生き延びられるようにと、手助けをしてあげなさい。 36貸したお金に利子をつけたりはするな。神をリスペクトし、同じ国民である同胞たちが生き延びられるようにしてあげなさい。 37彼らに貸したお金からは、いっさい利子をつけてはならない。そして、あなた達が彼らに食べ物を貸し付けする場合には、彼らに追加の利益を払わせるな。 38わたしはあなた達のヤハウェだ!わたしはあなた達をエジプトから救い出し、あなた達の神となるためにカナンの土地を与えたのだ」
39「別のイスラエル人がお金に困り、自分自身を奴隷としてあなた達に売ったとしても、彼らを奴隷のように働かせるな。 40ヨベルの年まで、彼らをあなた達と一緒に暮らす雇われた労働者として扱うのだ。 41その後、その者とその者の子供たちは自由になり、自分たちの家族の元である先祖の土地と家に帰ることができる。 42なぜなら、彼らはわたしに仕える者たちだからだ。エジプトの奴隷だった彼らを救ったので、生涯奴隷に売られることがないようにするのだ。 43彼らに対して残酷ざんこく主人オーナーとはなるな。あなた達の神に敬意を示しなさい」
44「あなた達の奴隷についてはこうだ。周りの国々から男や女の奴隷を買ってもよい。 45また、あなた達の土地に住む外国人の子供たちを買うこともできる。あなた達の土地で産まれた外国人の子も、それに含まれる。彼ら子供の奴隷たちは、あなた達のものとなる。 46あなた達が死んだ時、自分が買った奴隷をあなた達の息子に受け継がせることもできる。こうして彼らは永遠にあなた達の奴隷となる。外国人を奴隷としてもよいが、あなた達の仲間、同胞であるイスラエル人に対しては残酷ざんこく主人オーナーとなってはならない」
47「あなた達の中には、移民でありながら金持ちになる者も現れるだろう。そしてあなた達の中にいる者たちで、ある者は貧しくなり、その移民から金を借りて借金する者もでてくるだろう。そんな人はとても貧しいため、移民や移民の家族に自分自身を奴隷として売るかもしれない。 48その様な奴隷は、自分の国民や、自分の兄弟によって買い戻してもらい、自由にしてもらえる権利がある。 49または叔父や、いとこ、近い親戚が彼らを買い戻すことができる。それ以外には、自分でお金を貯め、自分で自分の値段を支払って自由になることもできる」
50「自分自身を移民に売る時、ヨベルの年まであと何年残っているかを数えなさい。その年数で値段が決まる。なぜなら、その人はその期間だけしか雇われないからだ。 51ヨベルの年までたくさんの年数が残っているのなら、自分自身の価格をしっかりとカウントし、自分を払い戻しなさい。値段は年数によって異なる。 52もしヨベルの年まで残りわずかなら、元値からの差し引いた分を支払えばいい。 53だが、そのようなイスラエル人の奴隷は、毎年雇われる労働者と同じように扱われるべきだ。移民である人たちを残酷ざんこく主人オーナーにさせないようしなさい」
54「ヨベルの年になると、誰もその者を買い戻さなくとも、その者は自由の身となり、その者の子供も一緒に自由になる。 55これはイスラエル人がわたしの奴隷だからだ。彼らはわたしがエジプトの奴隷制から連れ出した奴隷である。あなた達のヤハウェは他でもない、わたしだ!」

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