エゼキエル書 26
26
ツロに訪れる破滅の波
1 捕囚の第11年目【おそらくBC587年の夏。2列王記25:3参照】のある月の1日目に、神のことばが私に与えられた・・・
2「人の子 よ。ツロはエルサレムのことを噂して、『ふふふ・・・。国々への門は突破され、その扉は開かれたぞ!エルサレムが落ちぶれた今、金持ちになる時が我々に訪れたぞ!』と言っている。
3そして、これが王である神のことばだ・・・
『ツロよ、目を上げろ。お前に立ち向かっているのはこのわたしだ。そして、わたしは多くの国々を送り出し、波が打ち寄せるかのように何度もお前を攻撃する。 4彼らはお前の城壁を崩し、数々の塔を倒すだろう。そして、わたしはその荒れ果てた地を綺麗に全てを取り除くと、お前をただの岩場とする。 5ツロよ、お前は海に浮かぶただの岩の塊となり、漁の網を広げて乾かす場所となる。これを語っているのは王である神のわたしだ。お前は国々の餌食となる。 6大陸側でお前に属する村の人々は剣で殺される。そしてその時、彼らはわたしが神であると知るだろう』
北からの敵
7これが王である神のことばだ・・・
『わたしはお前、ツロに対して北から敵を送り込む。その敵とは、この時代において世界最強であるバビロンの王ネブカデネザルだ。彼は騎馬と戦闘馬車、そして大群の兵士と共に押し寄せて来るだろう。 8彼は大陸側でお前に属する村の人々を剣で殺す。彼はお前の周りに攻撃のための砦を築き、城壁を越えるための傾斜路を盛り上げる。そして、盾をかざした鉄壁の態勢で進軍してくるだろう。 9彼は、城壁を破る丸太部隊を突撃させ、 斧部隊に塔の数々を崩壊させる。 10彼の軍の騎馬の数は数えきれず、その騎馬隊があげる砂けむりは、お前を覆い尽くすだろう。バビロンの王が城門から町に一歩踏み入れる時、お前の戦闘馬車と騎士の戦闘馬車の車輪がきしみあう音でお前の城壁は揺れ動く。そうだ。お前の城門は打ち破られ、彼らに突入されるのだ。 11バビロンの王が町中を馬で歩き、彼の馬のヒズメが町中の通りを踏み荒らすだろう。そして彼は、お前の住民を剣で斬り殺す。町にあるお前の大黒柱たちは地面に倒れる。 12ネブカデネザル軍はお前の富を奪い、お前の商品を戦利品とする。彼らはお前の城壁を崩し、豪華な家の数々を破壊する。そこで残った石材と木材とガレキを彼らは海に捨てるだろう。 13こうして、わたしはお前の歌声を鳴りやませる。お前の琴の音が聞かれることはもうないだろう。 14わたしはお前をただの岩場とする。それは、漁の網を広げて乾かすために使われるような、海に浮かぶただの岩の塊となる。 もうお前が再建されることはない。神であるわたしがそう宣言したからだ』」
これが王である神のことばだ・・・
ツロへの追悼の歌
15「これはツロに向けて送られた、王である神のことばだ・・・『重傷を負った者のうめき声と、斬り殺される者の悲鳴がお前から聞こえてくる時、海岸線に住む人々はお前が崩れ落ちるその響きに震え上がる。 16その時、海岸線の国々の支配者たちは王座から降り、王服ときらびやかな衣装を脱ぐと、恐怖を身にまとう。彼らは地面に座り込み、震え続け、お前が簡単に崩れ落ちていく様に言葉を失う。 17彼らはお前に対する追悼の歌を書いてこう歌う。
♪~人であふれていたお前、ツロが
消え去ってしまうとは。
あんなにも称えられ、
海の上に輝いていた町だったのに、
お前は海岸から海岸へと海を渡り、
海岸の国々の恐怖であった。
18しかし、今ではお前の崩壊が人々の恐怖の的であり、
海岸に住む人々はお前の死を見て気を失いそうだ~♬』
19これが王である神のことばだ・・・
『ツロよ。わたしはお前を住む者もいない空っぽの古い町とする。わたしは大波でお前を攻め、地中海がお前を覆い尽くす。 20その時にわたしはお前を、死の場所である深い穴に降らせる。お前はそこで遠い昔に死んだ者たちの仲間入りをするのだ。そしてわたしは、過去に滅びその穴に沈んで行った町々と共にお前を住まわせる。 その時、お前の中には誰も住む者はいない。お前は二度と生きている者が暮らす国にはなれない! 21わたしがお前にもたらす恐ろしい最期は、周りの国々への見せしめとなる。お前の存在は消える。人々はお前を探すが見つけることはない』
これは王である神のことばだ・・・」
ERV 訳 ー 読みやすい聖書 ー
© 2025 Bible League International
エゼキエル書 26
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ツロに訪れる破滅の波
1 捕囚の第11年目【おそらくBC587年の夏。2列王記25:3参照】のある月の1日目に、神のことばが私に与えられた・・・
2「人の子 よ。ツロはエルサレムのことを噂して、『ふふふ・・・。国々への門は突破され、その扉は開かれたぞ!エルサレムが落ちぶれた今、金持ちになる時が我々に訪れたぞ!』と言っている。
3そして、これが王である神のことばだ・・・
『ツロよ、目を上げろ。お前に立ち向かっているのはこのわたしだ。そして、わたしは多くの国々を送り出し、波が打ち寄せるかのように何度もお前を攻撃する。 4彼らはお前の城壁を崩し、数々の塔を倒すだろう。そして、わたしはその荒れ果てた地を綺麗に全てを取り除くと、お前をただの岩場とする。 5ツロよ、お前は海に浮かぶただの岩の塊となり、漁の網を広げて乾かす場所となる。これを語っているのは王である神のわたしだ。お前は国々の餌食となる。 6大陸側でお前に属する村の人々は剣で殺される。そしてその時、彼らはわたしが神であると知るだろう』
北からの敵
7これが王である神のことばだ・・・
『わたしはお前、ツロに対して北から敵を送り込む。その敵とは、この時代において世界最強であるバビロンの王ネブカデネザルだ。彼は騎馬と戦闘馬車、そして大群の兵士と共に押し寄せて来るだろう。 8彼は大陸側でお前に属する村の人々を剣で殺す。彼はお前の周りに攻撃のための砦を築き、城壁を越えるための傾斜路を盛り上げる。そして、盾をかざした鉄壁の態勢で進軍してくるだろう。 9彼は、城壁を破る丸太部隊を突撃させ、 斧部隊に塔の数々を崩壊させる。 10彼の軍の騎馬の数は数えきれず、その騎馬隊があげる砂けむりは、お前を覆い尽くすだろう。バビロンの王が城門から町に一歩踏み入れる時、お前の戦闘馬車と騎士の戦闘馬車の車輪がきしみあう音でお前の城壁は揺れ動く。そうだ。お前の城門は打ち破られ、彼らに突入されるのだ。 11バビロンの王が町中を馬で歩き、彼の馬のヒズメが町中の通りを踏み荒らすだろう。そして彼は、お前の住民を剣で斬り殺す。町にあるお前の大黒柱たちは地面に倒れる。 12ネブカデネザル軍はお前の富を奪い、お前の商品を戦利品とする。彼らはお前の城壁を崩し、豪華な家の数々を破壊する。そこで残った石材と木材とガレキを彼らは海に捨てるだろう。 13こうして、わたしはお前の歌声を鳴りやませる。お前の琴の音が聞かれることはもうないだろう。 14わたしはお前をただの岩場とする。それは、漁の網を広げて乾かすために使われるような、海に浮かぶただの岩の塊となる。 もうお前が再建されることはない。神であるわたしがそう宣言したからだ』」
これが王である神のことばだ・・・
ツロへの追悼の歌
15「これはツロに向けて送られた、王である神のことばだ・・・『重傷を負った者のうめき声と、斬り殺される者の悲鳴がお前から聞こえてくる時、海岸線に住む人々はお前が崩れ落ちるその響きに震え上がる。 16その時、海岸線の国々の支配者たちは王座から降り、王服ときらびやかな衣装を脱ぐと、恐怖を身にまとう。彼らは地面に座り込み、震え続け、お前が簡単に崩れ落ちていく様に言葉を失う。 17彼らはお前に対する追悼の歌を書いてこう歌う。
♪~人であふれていたお前、ツロが
消え去ってしまうとは。
あんなにも称えられ、
海の上に輝いていた町だったのに、
お前は海岸から海岸へと海を渡り、
海岸の国々の恐怖であった。
18しかし、今ではお前の崩壊が人々の恐怖の的であり、
海岸に住む人々はお前の死を見て気を失いそうだ~♬』
19これが王である神のことばだ・・・
『ツロよ。わたしはお前を住む者もいない空っぽの古い町とする。わたしは大波でお前を攻め、地中海がお前を覆い尽くす。 20その時にわたしはお前を、死の場所である深い穴に降らせる。お前はそこで遠い昔に死んだ者たちの仲間入りをするのだ。そしてわたしは、過去に滅びその穴に沈んで行った町々と共にお前を住まわせる。 その時、お前の中には誰も住む者はいない。お前は二度と生きている者が暮らす国にはなれない! 21わたしがお前にもたらす恐ろしい最期は、周りの国々への見せしめとなる。お前の存在は消える。人々はお前を探すが見つけることはない』
これは王である神のことばだ・・・」
ERV 訳 ー 読みやすい聖書 ー
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