エレミヤ書 8:9-22

エレミヤ書 8:9-22 新共同訳

賢者は恥を受け、打ちのめされ、捕らえられる。 見よ、主の言葉を侮っていながら どんな知恵を持っているというのか。 それゆえ、わたしは彼らの妻を他人に渡し 彼らの畑を征服する者に渡す。 身分の低い者から高い者に至るまで 皆、利をむさぼり 預言者から祭司に至るまで皆、欺く。 彼らは、おとめなるわが民の破滅を 手軽に治療して 平和がないのに「平和、平和」と言う。 彼らは忌むべきことをして恥をさらした。 しかも、恥ずかしいとは思わず 嘲られていることに気づかない。 それゆえ、人々が倒れるとき、彼らも倒れ 彼らが罰せられるとき、彼らはつまずくと 主は言われる。 わたしは彼らを集めようとしたがと 主は言われる。 ぶどうの木にぶどうはなく いちじくの木にいちじくはない。 葉はしおれ、わたしが与えたものは 彼らから失われていた。 何のために我々は座っているのか。 集まって、城塞に逃れ、黙ってそこにいよう。 我々の神、主が我々を黙らせ 毒の水を飲ませられる。 我々が主に罪を犯したからだ。 平和を望んでも、幸いはなく いやしのときを望んでも、見よ、恐怖のみ。 ダンから敵の軍馬のいななきが聞こえる。 強い馬の鋭いいななきで、大地はすべて揺れ動く。 彼らは来て、地とそこに満ちるもの 都とそこに住むものを食い尽くす。 わたしはお前たちの中に蛇や蝮を送る。 彼らにはどのような呪文も役に立たない。 彼らはお前たちをかむ、と主は言われる。 わたしの嘆きはつのり わたしの心は弱り果てる。 見よ、遠い地から娘なるわが民の 叫ぶ声がする。 「主はシオンにおられないのか シオンの王はそこにおられないのか。」 なぜ、彼らは偶像によって 異教の空しいものによって わたしを怒らせるのか。 刈り入れの時は過ぎ、夏は終わった。 しかし、我々は救われなかった。 娘なるわが民の破滅のゆえに わたしは打ち砕かれ、嘆き、恐怖に襲われる。 ギレアドに乳香がないというのか そこには医者がいないのか。 なぜ、娘なるわが民の傷はいえないのか。