リベカ

大学を卒業したあと、さらに学びを続けたいという思いが与えられました。私が特に好きだったのは、静かな片隅にある図書館。本の海に囲まれたその場所は、とても穏やかで心が落ち着きました。そこで数年間学ぶことは、まったく不安ではなかったのです。

いくつかの大学に出願しましたが、第一志望に合格できなかったときは、大きなショックを受けました。あれほど祈ってから出願したのに……と、混乱しました。これは今進学するべきではないという主の導きなのか、それとも時を待つべきなのか。主は、私が第一志望にどれほど行きたかったかをご存じではなかったのでしょうか？

何度も祈りながら悩みましたが、最終的にこう結論づけました。「すべてを主にゆだねたのだから、これがその答えなのだ」と。たとえ思い描いていた形とは違っていても、第二志望の大学に進むことを選びました。主は確かに祈りに応えてくださいました──ただ、私が思い描いていた方法ではなかったのです。

旧約聖書に登場するリベカもまた、大きな選択を迫られた一人の女性でした。けれどもリベカは、私とは違い、自信と確信をもって、迅速に応答しました。その決断は、これからの人生を誰と共に歩むのかを左右しただけでなく、やがてイスラエルという国の誕生につながることになるのです。

アブラハムは息子イサクの妻を得るため、しもべを旅に遣わしました。そのしもべが遣わされたのは、リベカが水がめに水をくんでいた井戸でした。

偶然だったのでしょうか？ ――いいえ。主の導きでした。

しもべはリベカの兄ラバンに出会い、主がどのようにして自分を導き、この井戸へ遣わされたのかを語ります。そしてリベカは問われます――見知らぬ地へ行き、まだ会ったことのない男性と結婚するかどうかを。

リベカの返答は、創世記24章58節にこう記されています。「行きます」。

その「行く」という意志が、歴史の流れを変えました。リベカはイサクと結婚し、後に「イスラエル」と名付けられるヤコブの母となったのです。

いま、あなたが向き合っている決断は何でしょうか？ それを主のみ手にゆだねてみてください。主の導きに従って歩むとき、人生の道筋は確かに変えられていきます。

～Betsy